ドイツで活躍されている若手テノール歌手 吉田志門さんインタビュー その③

これまで2度に渡ってお送りしている、ドイツで活躍しているテノール歌手、
吉田志門さんへのインタビューの三回目です。

 

その前に、今年の夏、志門さんは日本で演奏会をすることが決まりましたので、
そちらについて、まずご案内いたします。

 

 

 

 

 

 

 

チケットは発売になっていないのか、
まだ詳細はネット上にも出ていないようですが、
チラシをお送りいただけたので、こちらで宣伝させて頂きます。

ちなみに私は7/30の公演に行こうかなと思っております。

 

 

 

吉田志門さんインタビュー③

 

動画の中で話している

・リゴレットの4重唱、
・飯守泰次郎氏の講義、
・ロバート ディーン=スミス
については参考となる音源をYOUTUBEの概要欄にリンクを貼っておりますので、
そちらも併せてご覧頂けたら幸いです。

 

自分の声と向き合う。
というのはとても難しいことで、
歌い易い曲だけを歌っていても、技術は磨けませんから、
実際に人前で歌うかどうかは別としても取り組むべき曲というのが存在します。

伝説として残っているのは、ドラマティックソプラノのニルソンが、イゾルデを歌った後、
舞台裏で夜の女王のアリアを歌っていたという話ですが、まさにそういうことができるのが一流の歌手でしょう。

トレーニングとして、自分の声には合わない曲をあえて歌うというのは結構大事なことで、
どういった目的でその曲に取り組むのか?というのを考えることも自分の声と向き合うという作業に於いては重要です。

例えば、中低音から高音を繋げる教材として、テノール歌手が、セビリャの理髪師のフィガロのアリアを練習する。
というのは全然ありだと思いますし、
ソプラノ歌手が同じような目的でカルメンのアリアを歌ってみる。というのも目的がしっかりしていれば決して悪いことではないです。
しかし、それを演奏会で歌ってしまうと話は別。

このように、声に合う合わないだけで曲を選別することが自分の声と向き合うという意味ではないので、色々チャレンジした結果、何が人に聴かせられるレパートリーとして残るのかを冷静に分析するという視点は、歌を勉強している方なら持っていた方が良いでしょう。

2件のコメント

  • 吉田志門 より:

    今回はインタビューをしてくださりありがとうございました!
    とても楽しい時間でした。
    今後の記事も楽しみにしております!Shimon Yoshida

    • Yuya より:

      吉田志門様

      先日は本当にありがとうございました。

      無事帰国されたところ、日本は梅雨のど真ん中で連日不安定な天気ではありますが、
      今月末に迫った本番、生で志門さんの歌を聴けること、とても楽しみにしております!

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